32年前に当時東京朝鮮高校の監督をしていた私が提案して、駿台学園高校の木下先生、帝京八王子高校の小坂先生をはじめとした東京都の理事の先生方が協力してくださり実現した思い出深い試合だ。もう31回目になる。
全国の朝鮮高校代表と東京都の代表戦なので全国の方が強くて当たり前と思うが、最近のキッズボクシングのチャンピォンクラスを一堂に集めた駿台学園高校とプロのジム生を集めた東京都の実力も侮れない。
注目の試合は、昨年3月に開かれた全国高等学校ボクシング選抜大会ライト級決勝戦と同じ対戦となった大阪朝鮮高校李健太選手(高校3冠)と駿台学園高校鈴木雅弘選手の試合。今回も白熱した試合で会場を沸かせた。李選手のポイント勝ち。
今回は在日朝鮮高校選抜の勝ちだったが、上記試合の両選手以外で特に良かった選手は、バンタム級広島朝高の姜礼偉選手、ライト級東京朝高の朴兼玄選手、ウェルター級駿台学園森脇唯人選手。
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以前熊谷小坂ジム主催のジム対抗戦で観た中学2年生キッズチャンピォンの試合があまりにも素晴らしかったので、キッズチャンピォンを集めた駿台学園の選手達の実力に期待していたが、想像した程ではなかった。
かえって選抜戦初期、後のプロ東洋チャンピォン高橋直人選手、後の全日本アマチュアチャンピォン大沢選手、後のオリンピック代表山田選手等が参加していた頃の方が脅威だった。
それでも、1年以上のボクシング経験がなければ出られないと定められているアマチュアボクシングルールの中で、最初から実力もあり試合に出られるキッズボクシング出身の存在は完全に高校ボクシングの構図を変えようとしている。駿台学園ではキッズチャンピォンが一斉入部した年、上級生がみんな辞めてしまったそうだ。
プロでも西岡、粟生、亀田、井岡、井上と活躍している選手は幼い頃からボクシングを始めている。
高校、大学からボクシングを始める選手は余程の努力をしない限り追いつかない。それでも高校2年の後半、大学に至っては4年になって見事に追いついて花咲く選手も見て来た。監督、コーチの方々の努力と手腕の見せ所だと思う。
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2013年07月11日 18:17
後の全日本アマチュアチャンピォン大沢選手