制作担当です。
今回は、東京朝鮮高校2代目監督「姜容徳」が考案した7つのコンビネーションブローについて紹介させていただきます。
このコンビネーションブローは30年以上前に考案され、東京朝鮮高校全盛期に教えられていたものです。
ま~30年も経過してしまうと、世代交代していますからね。
現在は世代が変わり、このコンビネーションブローを知る生徒たちも減っているのが現状です。
そのコンビネーションに秘められた戦略や戦術と有効的な利用方法も知っている人はごくわずかでしょう。
今回は、 ハングルで「チョッポンチェ」と呼ばれる、
コンビネーションブロー 1についてのお話です。
ちなみに私は7つとも教えてもらえたので一通り使えますw
ヨネクラジム松本トレーナーから伝授されたコンビネーションブロー
皆様もご存知でしょう。
ヨネクラジムの松本トレーナーの事を。
ガッツ石松選手、柴田国明選手をはじめとした世界チャンピオンを5人も育てた名トレーナーです。
ちょうど、「トクさん」が中学~高校時代にヨネクラジムに通っていたときに、
松本トレーナーから教えてもらっていたそうです。
その際に、松本トレーナーから教えてもらったコンビネーションブローが
この「コンビネーションブロー 1」でした。
姜容徳のコンビネーションブローその1
なんか、その1、その2って言うネーミングがしっくり来ませんね~。
ハングルで言うと必殺技っぽいネーミングになるんですけど。
チョッポンチェコンビネーションブロー
このコンビネーションブローは、6つの打撃からなるミドルレンジで有効なコンビネーションです。
左ストレート 右ストレート 左フック 右ストレート 左アッパー 右ストレート
練習の時は上のコンビネーションを3セット連続で打てるように練習しました。
昔ボクシング部時代の先輩の中には「こんな連続打撃試合であたるわけ無いじゃん」って言う人もいましたが・・・
正直、このコンビネーションだけで勝てるなら苦労しませんよ。ボクシングはw
コンビネーションはただの武器です。
戦車を貫ける竹やりがを持ってても、やみくもに使ってたら戦果あげられませんしね。
複線を張って、このコンビネーションを使えるチャンスで使って、
初めて強い効果を発揮します。
ま~このコンビネーションブロー1は結構いろんな局面で使えるので、
他の武器と比べれば使い勝手が良いです。
7年ぐらい前までは朝鮮高校でも使われてましたし、今も使われてると思います。
使い方
基本的には相手をし止めて、スタンディングダウンをとる際に使えます。
自分はファイタータイプでしたが、
相手の左に対して相打ち覚悟で右クロスを出し続けて、
相手にヒットしてよろけたタイミングを見計らって使っていました。
相手が顔を下げたらチャンス。
先ほど書いたコンビネーション1×3でしとめに行ってました。
なぜ3回も連続でやる必要性があるのか?
18発も打つ必要性あるの?と思うと思いますが・・・
スタンディングダウンをとるのが目的なので、
ロープ際でコンビネーションを決める必要性が出てきます。
ロープ際で良いパンチがあたってチャンスがきたら、
多分6発、綺麗にきめれば終了ですが・・・
必ずしもロープ際でチャンスが来るとは限りません。
その場合に相手をロープ際まで追い込む必要性がでてきます。
ただ、変に意識しても逃げられるのがオチなので、
相手を真っ直ぐ下がらせる為に、連続で打てる必要性が出てきます。
コンビネーション1の2セットを、踏み込みながら長距離を移動する感覚で打って、最後の6発を集中して顔に当てる感じですね。
あとは、18発打てるように体に覚えさせればOKです。
最近思った応用方法
もうアマチュアやめて9年ほど経過して、ボクシングをやる機会がなくなってしまいましたが、「コンビネーションブロー1」はサウスポー向けの武器として使えるんじゃないかと最近考えました。
サウスポーがオーソドックス相手に使うもよし。
オーソドックスがサウスポー相手に使うもよし。
このコンビネーションには左フックと左アッパーがあるので、
その部分の打ち方を応用すれば、
左に逃げていく、サウスポーの逃げ道をふさげる可能性が高いですね。
仕留めるコンビネーションでは無く、ロープに相手を誘導する良い手段になるかも。
その為には、一回のパンチで長距離を移動できるかが鍵になると思いますが
個人的にはちょっと試すのもありだなと思いました。
今回、制作担当が執筆させていただきましたが、
ここに書いたのは使い道の一部にすぎません。
「トクさん」の応用パターンが多すぎて覚えきれないのが本音w
次回は、私の最も得意だった長接近戦向けのコンビネーション
「コンビネーション2」(トゥーボンチェ)について紹介したいと思います。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。