すると、間髪入れずに研ぎ澄まされた右ストレート、ワンツーやカウンターが返って来る。
そもそもボクサーは相手の攻撃をかわしてベストパンチを返す練習を誰もがしているので、打った後パンチが返って来るのは当たり前で有り、それを見越して打ってよけて打つ練習をしていなければならない。
だが時にそのカウンターが1,2発空振りしても続けて打って来るコンビネーションブローだったりすると、スリップやブロックでかわしたぐらいでは打ち合いに巻き込まれてしまう。
そうならない為には、打った後完全に位置移動してよけて打てば良い。
我がチーム徳では、今回最初に習う基本ミットの段階でこの問題がクリア出来るように、コンビネーションブローとして取り入れた。
名称「チャンス2」
●ワンツー左サイドステップ右ストレート➡ワンツー右ステップ右ストレート➡ワンツー左サイドステップ右ストレート➡ワンツー右ステップ右ストレート左アッパー
名称「チャンス3」
●右ストレート左サイドステップ右ストレート➡右ストレート右ステップ右ストレート➡右ストレート左サイドステップ右ストレート➡右ストレート右ステップ右ストレート左アッパー
先に打つワンツーや右ストレートは、次に行う位置移動(左サイドステップや右ステップ)を大きくスピーディーに行えるように70%程度の力で打つ。次の位置移動は返って来る相手のパンチを受ける前に敏速に行われなければならない。
ついでに名称「チャンス1」も書いておこう。
●ワンツー右ステップ右ストレート➡ワンツーワンツー右ステップ右ストレート➡ワンツーワンツーワンツー右ステップ右ストレート左アッパー
これは、打ち合いの最中に右ステップでさっと抜けてタイミングをずらす時間差攻撃を活かしている。
どれも最後に左アッパーを打つのは、人間は最後に追い詰まると下を向くからである。