(待てよ~ここでこういう風に打ったらどう変わる?)突然起き上がって動いてみる。
そうだ!この動きだ!!
名文句が浮かんでその場でペンをとる作家のようだ。
今回もこんな感じで新技が完成した。45年もボクシングに携わっていても、いまだに変化するのだからボクシングは本当に奥深い。
1. まずリードをビシビシと打つ。
例えばリード連打
左ストレート内ブロック左ストレート
左ストレート左スリップ左ストレート
左ストレート右スリップ左ストレート
例えばジャブ(2発)
2. 相手が売って出て来たら両テンプルをガードしながら左スリップでかわし、左フックカウンターを打つ。
ここまではオーソドックスな代表的なボクシングだが、ここからの動きが肝心要だ。
3. 前記左フックカウンターの後、
左スリップ+ステップインから右スリップ+ステップイン右フック➡右スリップ+ステップインから左スリップ+ステップイン左フック➡左スリップ+ステップインから右スリップ+ステップイン右フック➡右スリップ+ステップインから左スリップ+ステップイン左フックと続ける。
4. 頃合いを見てコンビネーション2の連打➡コンビネーション6➡フック連打
今回の中心は3でこれを「スタート」と呼ぶ。
相手が打ち気になって出て来た時、逆にチャンスと見て「スタート」を決行する。両テンプルをガードしながら相手の頭の真横にピッタリとスリップして頭を寄せながらフックを打つ。打たれにくいポジションを確保しながら上体を振りながら打つので、自分にとっては安全で相手にとっては非常にやりにくいボクシングとなる。
ローリングではないのでデンプシーロールではないが、テンポの速さやパターンがよく似ている。
次回のスパーリング大会では、この技の成功を競い合う事をチームで決めている。
近いうち、「スタート」を動画でアップします。