★コンビネーション2のバリエーション
コンビネーション2とは?
左スリップ+ステップインから左フック右フック左アッパー左アッパー右アッパー左フック (全部顔に打つ)
シュガーレイ・レナードがトーマス・ハーンズとの第1戦でクリンチ際で見せたショートの高速続打です。
1発1発モーションをつけずにリズムとステップとスピードで打つ。瞬発力を意識する。
左スリップ+ステップインは両テンプルをしっかりカバーしながら相手の右肩に自分の右肩を近づける。思いっきり踏み込むとかわされてしまうので、自然と肩を寄せ合うように近づくと以外と上手く行く。自分の上体は相手の右手の外に位置しているので相手の左フックに対するガードをしっかりしながら一気に打つ。
接近戦は先に打った者の勢い勝ち、早い者勝ちとなる事が多々有る。
サンドバックにピタリとついて強く打てるように練習しよう。
●全力で3回転 (18発)
スタンディングダウンの取れる手数。ラウンド初めの奇襲や執拗なボディ連打を打って相手のガードが下がった時に一気に行く。特にアウトボクサーでピタっとくっつかれて連打されるのを嫌がる選手は多い。
打ってみると分かるが、単純な動作が重なると左フックのダブルと左アッパーのダブルが入り混じった派手でメリハリの効いたコンビネーションブローになる。
●軽くずーっと打ち続ける
・前進しながら打ち続ける。
・左側に移動しながら 打ち続ける。
・右側に移動しながら 打ち続ける。
・後ろに下がりながら 打ち続ける。
●軽くずーっと打ち続けながら各3発目、6発目を強く打つ(強弱)
●軽くずーっと打ち続けながら相手が返してきたパンチをステップイン+ブロックから左フックを強く打ち、また軽くずーっと打ち続ける。
●軽くずーっと打ち続けながら相手が返してきたパンチに右ストレートを合わせから左フックを強く打ち、また軽くずーっと打ち続ける。
●コンビネーション2の最後の左フックで回り、ワンツー
●コンビネーション2の最後の左フックで回り、右アッパーボディ
●コンビネーション2の後、右フックで回り左アッパーボディ
●相手が(ホールド)つかんできたら、瞬発力でフックは顔、アッパーはボディに切りかえる
相手が休みたくてくっついて来た時に打つショート連打は、精神的に優位に立ちその積み重ねが試合の主導権を握る事になる。
・両腕で頭を抱えられた場合と、左腕は上右腕は下、又は右腕上左腕下と抱えられた状態を練習相手に実践してもらい、その状態から瞬発力有るコンビネーション2を打てるように練習する。
●相手が(ホールド)はさんできたら、はさまれた腕を引っ張って打つ
左手をはさまれたら 右側に引っ張りながら右ストレートを打つ。
右手をはさまれたら 左側に引っ張りながら左フックを打つ。
この動作自体が手をはさまれている事をレフリーにアピール出来る。
※オリンピック3連覇のラスロ・バップ氏に教わった技。
★多彩なリードパンチ
●リターン(出来て当たり前の技)
・右パリー左ストレート
・右スリップ左ストレート
・左スリップ左ストレート
・左ストレート右パリー左ストレート(マックスで)
●打ってよけて打つ
・左ストレート内ブロック左ストレート
(内ブロックは左手のひらを外側に向けて肘は全て伸ばさずに少しだけ曲げて、左肩がテンプルにピタリとつくようにする。少しでもテンプルに隙間が有ると相手のパンチがねじ込まれる。右拳は左の肘の内側につけて右ひじは水平に上げる。これによって相手の右フックから左フック、右ストレートから左フック、左フックから右ストレート等をブロックする事が出来る。これにて相手の右クロス を恐れずに左のジャブ、ストレートをビシビシ決める事が出来る。)
・左ストレート右スリップ左ストレート
・左ストレート左スリップ左ストレート
・左ストレート合わせ
(左ストレート合わせとは右アゴの先端を右の胸につけながら左ストレートを打つ動作。相手のストレートに対して相打ちのタイミングで打つ。相手のストレートは自分の左肩の上を通る。パンチに向かって行く勇気が必要)
・左ストレートボディ合わせ
(※同上。引きを特に速く)
・左フック合わせ
(自分の左手を相手の右手よりも内側によせて構え、相手が打って来た右ストレートの下側から上側に回しながら相手のアゴの先端に打つ。顔の位置は左ストレート合わせと同じ。腰を入れるスペースが少ない分、左の胸の筋力をフルに使って強打する。わざと空振れば相手の右手の関節を痛める可能性が有る。そのタイミングでアゴに当てれば利き腕のクロスカウンターと同じ理屈の強打となる。)
●上記打ってよけて打つ からの強打
技を行った頭部の移動位置から最も有効な強打を提案する。
・左ストレート内ブロック左ストレートからの右ストレート合わせ
・左ストレート右スリップ左ストレート からのコンビネーション3(左スリップ左フックから左ボディアッパー)
・左ストレート左スリップ左ストレートからの右ステップ右ストレート
・左ストレート合わせからのコンビネーション3(左スリップ左フックから左ボディアッパー)
・左ストレートボディ合わせからの右フック顔
●フォロー
円の動き(順番を変えながら有効に使う)
・左サイドステップ左ストレート2発
・右ステップ右ストレート右スリップ右サイドステップ
・左フックで回る
●ジャブからよけて打つ
ジャブは腕を全て伸ばして相手の顔の10㎝前で止まるジャブ。
お互い踏み込んだり腰を回せば当たる距離だがひとまずは安全圏。
この位置から相手のモーションが起きたら下記技を使う。
このジャブはハエのようにしつこくいやらしく打つ。
・ジャブから内ブロック左ストレート
(※同上)
・ジャブから右スリップ左ストレート
・ジャブから左スリップ左ストレート
・ジャブから左ストレート合わせ
(※同上)自分から打てば素晴らしい強弱となる。
・ジャブから左ストレートボディ合わせ
(※同上)
・ジャブから左フック合わせ
(※同上)
●相手の嫌がるリード
・ガード固めてジャブ5発
(相手が真っ直ぐ下がってロープに詰まるようにスピードと突進力を意識する)
・2発目当たる左ジャブ
(1発目は相手がよける事を承知で打ち、よけた方向に2発目を打つ)
・ジャブ2発から相手の右パンチ及び両ストレートを左スリップ+ブロックからコンビネーション3(左スリップ左フックから左ボディアッパー)
・ジャブ2発から相手の左パンチを右スリップ+ブロックからコンビネーション6(右アッパーボディ左アッパーボディ左フック顔右ストレート顔左フック顔左アッパーボディ)
・ジャブ1発目は相手の手首を狙ってはねのけてガードを崩し、2発目に開いたスペースを打つ。
・ノーモーションで左ストレート左フック左アッパー(手首のスナップで1点を打つ)
※制作担当の方で文章修正しています。
前回「東京朝鮮高校伝説のコンビネーションブロー その1」の記事を紹介したが、今回はその応用編について紹介する。
このコンビネーションは昔私が、「ヨネクラジム松本トレーナー」から伝授してもらい、東京朝鮮高校ボクシング部の監督を務めた際に実践的に教えていたコンビネーションだ。
◆コンビネーション1(チョッポンチェ)
ワンツー 左フック 右ストレート 左アッパー 右ストレート
通常コンビネーションブローとは、相手が万全の状態で構えている時に行うのは危険で無理が有る。
強い左のストレート、ジャブをビシビシ決めて相手の顔が跳ね上がった瞬間を逃さずコンビネーションブローを打つのが理想である。言いかえれば「左はチャンスをつかむ為に打つ」のである。
後は相手が試合中に疲れたりパンチが効いたりしてひるんだ時、バランスを崩した瞬間、相手のサイドに回れた時に打つ。以上のチャンスの時に打つのである。
コンビネーション1を3回転(全18発)打つ。
正確なリズムとステップで両足にしっかりとバランス配分が出来てないと打てない。こう言う連打はスピードと手数のアマチュアボクシングの神髄であり、アマチュア経験のないプロの選手には中々打てない。3回転(全18発)打てばスタンディングダウンの取れる連打となる。
リーチの有る選手ならば、相手をロープに追い詰めたら自分の距離を生かしてそれ以上ステップインせずにその場でリズミカルなステップで打ち続ければ良い。
質問:
今日先輩とスパーをやっていて、
視線を切るな!!
ビビってんな!!
ジャブは力よりスピードを意識しろ!!
って言われました
この3つにアドバイスお願いしたいです(*^^*)
質問:
ボクシングを始めてスパーリングよくしてます。ブロックを多用してます。ブロックは前の肘を絞って両拳は額に着けて腕でパンチを受けてます。フックは腕を横にずらしてます。最近ですが相手のパンチで腕からの衝撃で頭が軽く痛くなります。またフックはブロックしてますが、もろに衝撃がきます。何かいい方法ありますか?次の日も、何かぼぅとしている時があります。誰か教えて下さい。
距離に関しては、私はかなり遠いアウトボクサーです。
いつもガード態勢に構えているので、相手が攻め込んできた時にカウンターを合わせる感じです。それ以外はフットワークで逃げ回っています。ちなみダッキング、ウィービング、スウェーは使えません。かなりのディフェンシブファイトです。
答え:
ブロックは前の肘を絞って両拳は額に着けて腕でパンチを受けてると有りますが基本それで良いと思います。
もろに衝撃が来るとの事ですが、一つはグローブのクッションを有効に利用しているかどうかと言う事ですね。手のひらブロックだとグローブのクッションが一重なので拳を握って二重クッションで受ける事。
次に顔のブロックはパンチをブロックする瞬間握った拳を小さく上に3㎝から5㎝程度動かして相手のパンチの衝撃をそらす必要が有ります。只、これだけに執着すると棒立ちで受け身になりすぎて、相手のコンビネーションブローの格好の的になってしまいます。
私が勧めるのは前の肘を絞って両拳はテンプルにしっかりと着けて、ブロックとスリップを同時に行う動作です。
相手の左ボディアッパーや顔への左フック、左スイングは右スリップで、右ボディアッパーや顔への右フック、右スイングは左スリップで、それと左右のストレートは返すパンチによってどちらのスリップでも良いでしょう。注意することはテンプルにしっかりと着けた両拳を鼻の方向に絞ってストレートやアッパーをねじ込まれないようにする事です。その際、正面に絞ったせいで今度はジョーやチンにフックを受けてしまうことが気になりますが、握った拳の親指を耳の下につければグローブの親指部分は分厚いのでいくらかは安心です。
ブロックとスリップが同時なのでフックとスイングは起動からそれて空振りさせることが出来ますし、仮に受けてもブロックと言う保険が有るので安心です。それと先程の「拳を小さく上に3㎝から5㎝程度動かして相手のパンチの衝撃をそらす」のとは逆に、スリップする事によって相手のパンチの衝撃を下にそらす効果が有ります。
角海老ジムの小堀選手が世界を取った試合で、相手の右パンチを左スリップとブロックを同時に行った体制から、相手の右パンチが戻る前に強烈な左フックを返したのが印象に残ります。
ブロック&スリップ1回からコンビネーションブローを返すのと右、左、右、または左、右、左と3回行ってからコンビネーションブローを返す反復練習をする事。それとブロック&スリップからサイドステップで位置移動する練習も行って下さい。
教え子にブロックパリーの名手がいて、物凄いハードパンチャーのフックも涼しい顔でよけてました。
プロの選手は熟練した強い選手ほどブロックパリーを上手く使います。派手なパリー等は使いません。フェイントにかかりやすいしブロックパリーよりも相手との距離が近くなるからです。
ブロックパリーとは、ストレートは空手の手刀で使う小指の下の固い部分で受けながらななめ上に流します。フックは握った拳の甲や腕で受けながら上に流します。仮に流すことに失敗してもブロックにはなります。
ウィービングもガードをしっかりしながら行えば仮に相手のパンチをくぐれなくてガード上に受けても、動きそのものがパンチを流す効果が有ります。先で述べたブロック&スリップも同様で、相手のパンチを空振りさせられずに受けたとしても動きそのものがパンチを流します。
ブロックはとても大切です。
疲れたり相手のパンチが効いたりすると足や上体の動きは鈍ってよけられなくなりますが、ブロックはいつでも出来ます。
いつも安心して観ていられる選手は基本ブロック技術がしっかりしていて、ブロックで交わし切れなければスリップやサイドステップで交わすしガードをしっかりしながらスリップやサイドステップを行うので危なげないですね。
いつもガード態勢に構えていると言う事ですが、それだと距離を測るリードジャブや相手の出鼻をくじく様なリードのストレートが打ちにくいし、左手が邪魔じゃないから相手は容易に攻めて来やすくなると思います。
距離を取り過ぎず、距離はリードを最後まで伸ばして相手の顔の10㎝前になる距離をステップバック、サイドステップをしながら保てば良いと思います。
基本の構えをしっかりしてアウトボクシングでリードを突きながら距離を保ち、それでも相手が入って来たらスリップやウィービング、サイドステップ等をガード態勢で行い、すかさず有効なパンチを返せば良いと思います。
自分に合ったボクシングの組み立てを考えて頑張って下さい。
質問:ハンドスピード上げるにはなにをすればいいですか?
答え:
1.息
試合中にパンチが流れたりスピードが落ちてくると、「息を合わせて!」と言う応援やアドバイスをしますが、この息が大事です。口を結んで鼻で息をはくのが理想ですが、「シッ!」と短く切ります。息をはく時間が長いとパンチのスピードも落ちます。単発の場合は「シッ!」と言う瞬時に、打って元のフォームに戻すまでが実行されなければなりません。
2.ステップ
同時に足のステップも大事でその息のスピードで早く行います。
3.手首と当てる瞬間の拳の握り
当てる瞬間の手首のひねりと拳の握りをしっかりとすれば切れが出て、スピード感が増します。ハンドグリップを両手に持ち、当てる瞬間にぐっと握るシャドーがお勧めです。
試合のときよりも重たいグローブをつけてのシャドーも良いです。
4・・・
制作担当です。
今回も引き続き、東京朝鮮高校2代目監督「姜容徳」が考案した7つのコンビネーションブローについて紹介させていただきます。
この技は私の得意技だったりします。
30年前東京朝鮮高校で使われていた、2代目監督「姜容徳」が考案した7つのコンビネーション。
コンビネーションブローその2についてご紹介。
ハングルで「トゥーボンチェ」と呼びます。
シュガーレイレナードが試合中に使ったコンビネーションブロー
このコンビネーションブローは制作担当です。
今回は、東京朝鮮高校2代目監督「姜容徳」が考案した7つのコンビネーションブローについて紹介させていただきます。
このコンビネーションブローは30年以上前に考案され、東京朝鮮高校全盛期に教えられていたものです。
ま~30年も経過してしまうと、世代交代していますからね。
現在は世代が変わり、このコンビネーションブローを知る生徒たちも減っているのが現状です。
そのコンビネーションに秘められた戦略や戦術と有効的な利用方法も知っている人はごくわずかでしょう。
今回は、 ハングルで「チョッポンチェ」と呼ばれる、
コンビネーションブロー 1についてのお話です。
ちなみに私は7つとも教えてもらえたので一通り使えますw
ヨネクラジム松本トレーナーから伝授されたコンビネーションブロー
皆様もご存知でしょう。
ヨネクラジムの松本トレーナーの事を。
ガッツ石松選手、柴田国明選手をはじめとした世界チャンピオンを5人も育てた名トレーナーです。
ちょうど、「トクさん」が中学~高校時代にヨネクラジムに通っていたときに、
松本トレーナーから教えてもらっていたそうです。
その際に、松本トレーナーから教えてもらったコンビネーションブローが
この「コンビネーションブロー 1」でした。
皆様
お待たせいたしました。制作担当です。
「チームトクボクシング教室」のサイトがついにリニューアルしました。
昔、東京朝鮮高校ボクシング部の創設メンバーの一人で第一期主将。
そして、卒業後先生となり2代目監督をやっていた、
「姜容徳」のブログが本格スタートです。
昔はアマチュアボクシングがノーヘッドギアの時代に
選手として試合をこなし、高校時代世界チャンピオンとのスパーリング経験もある
40年以上もボクシングを愛した男が書く、ボクシング記事は必見です。
今では・・・
質問:リーチの差はどうしたらいいですか?
答えは・・・
「いつものところ倶楽部」
●グルメ会(飲み歩き、食べ歩き、BBQ、いつものところ)
●釣り(主に渓流のフライフィッシング、山菜採り、温泉)
●ボクシング(練習会、試合、応援)
好きなものを選んで好きな時に楽しもう!
●グルメ会(飲み歩き、食べ歩き、BBQ、いつものところ)
●釣り(主に渓流のフライフィッシング、山菜採り、温泉)
●ボクシング(練習会、試合、応援)
質問:インファイトで腰の入ったパンチ打つのはどうしたらいいですか?
あまり相手がいない90キロある小型タイソンみたいな人とやることになり
マスなのにガチをしかけられて、一応返り討ちしたんですがオープンブローで
左耳の鼓膜をやぶってしまいました。
初めて鼓膜をやぶったんですが何かフラフラします
一応耳鼻科行って、自然治癒で一ヶ月といわれ、友人が脅かすから
馬場の大同病院(プロボクサーが検診する病院です)に電話したら
吐いてないし、大丈夫だろうと言われました。
鼓膜破ったらフラフラしますかね?
もし、頭やってしまってたら何か症状でますか?
経験上大丈夫と思うんですが、何せ90キロですから心配です。
お暇な時に教えていただけたら幸いです。