当時はロシアの選手が活躍していて、ユーリ・アルバチャコフやグッシー・ナザロフが世界チャンピォンだったと思う。
協栄ジムの壁にはユーリがストレートを打っている写真が貼られていた。
シャドーボクシングでコークスクリューストレートを打っている拳の先がアップで写っている。
ひねり過ぎて拳の小指部分が斜め上天井方向に向いている。
その写真をじっと見つめている私に、大竹トレーナーが話しかけて来た。
この間違いとも言えるひねり過ぎコークスクリュー写真を貼った訳は、「世界チャンピォンでさえ練習で1発1発を無駄にせず、ひねらなければ!勝たなければ!と強く意識して練習している。その結果がこのひねり過ぎ写真に現れているわけで、練習する選手達にはユーリのその強い思いを学んでほしい」とのこと。
私は、写真1枚に込められた選手の思いと指導者の思いに感動した。