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チームトクボクシング教室の
円の動きから先手連発

 
hanaさん、nakaさん、HYさん、ゆんさん(初参加)、徳の5名が参加。

経験者達は「円の動きから先手連発」の形練習をしてミットで確認。
左ワンツーと右ワンツーの裏ワザ練習も行った。
その後、基本ミットと総合ミットを成功する為のシャドーを行い、ミットで確認。
最後にnakaさんとHYさんが3ラウンドのマスボクシングを行った。

初参加のゆんさんは、構え、ステップ、リズム、左ストレート、ジャブ、右ストレート、ワンツー、左右スリップを習った。
最後に基本ミットで確認したが、ストレートが左も右もまっすぐで綺麗で切れが有る。
右の脇と半身の構え、打った後に構えに戻す引き等を意識して練習すれば、次回は相当な上達が望める。
制作担当です。

 前回の「アウトボクシングの真髄!円の動きをキャラクターを使って解説 その1」に引き続き、今回は「円の動き(フォロー) 」を使った技について解説していきます。

前回は基礎となる動きと攻撃パターンを紹介しました。

今回は円の動きを取り入れた、フェイントの役割もする「コンビネーションディフェンス」と「先手」と呼ばれる、先制攻撃を組み込みます。


[注意] 左サイドステップ、右サイドステップに別の絵が使われていますが、用意に時間がかかってるので仮です。ご容赦ください
 

コンビネーションディフェンス


下記の6つの動きを数字を数えながらリズミカルに行うコンビネーションディフェンス。 


プレッシャー 左スリップ 左サイドステップ プレッシャー 右スリップ 右サイドステップ

252021
251923

※プレッシャーとは前方への両手ブロックを前足を踏み込むのと同時に行う事。

■ポイント

・相手の連打を落ち着いてさばくようにする。

・両手は拳を握って小さく強く相手のワンツーを しっかりブロック出来るように行う。 

・相手をロープに詰めた時に行うと正にプレッシャーを与える事になる。 

・プレッシャー を多用する事によって相手のノーモーションのストレートをブロック出来てもらわなくなるし、フェイントにもなり動きに機敏性を与える事になる。


先手


先手左から 
 
左サイドステップ 右ストレート ワンツー から、右ステップ 右ストレート ワンツー から、左サイドステップ 右ストレート ワンツー 

211129231129
211129
 

先手右から 
 
右ステップ 右ストレート ワンツーから、左サイドステップ 右ストレート ワンツー から、右ステップ 右ストレート ワンツー 

231129

211129
231129


先手左から上下 
 
左サイドステップ 右ストレート(ボディ) ワンツー(顔)から、 右ステップ 右ストレート(ボディ) ワンツー(顔)から、左サイドステップ 右ストレート(ボディ) ワンツー(顔) 

211229231229
211229
 

先手右から上下 
 
右ステップ 右ストレート(ボディ) ワンツー(顔)から、左 サイドステップ 右ストレート(ボディ) ワンツー(顔)から、右ステップ 右ストレート(ボディ) ワンツー(顔) 

231229 

211229231229

■ポイント

・先手左からと先手右からは左サイドステップと右ステップは特に大きく行い、相手の側面から攻撃する。

・フォローと違って右ステップは相手の左足の横に踏み出し、左サイドステップも相手の右足の横に左足を踏み出す。相手が打とうとする前に常に先手を取らなければならないので、決断力、俊敏性を研ぎ澄まさなければならない。これが出来ると、自分よりも総合力が上と思える相手をも圧倒する事が出来る。

・円の動きの一つとして使う以外に、レフリーが「ストップ」をかけた時に準備して「ボックス」の「ス」の時には最初のパンチが当たるように心掛ける。

・これは、ダウンを取った時、取られた時、反則の注意が入った時、「ブレーク」の時にも必ず使う。「ブレーク」の時は一旦ステップバックしてから行う。


次回は最後に、円の動きを組み込んだ、秘儀を紹介しちゃいます。


 

大学生を指導していた同時期、スパーリングと試合観戦で衝撃を受けた技が有った。

一つは法政大学への出稽古で、法政大学の主将南選手とうちの主将がスパーリングした時。
うちの選手が開始15秒位で打たれっぱなしの棒立ち状態でスタンディングダウンとなった。ただの奇襲を受けたわけではない。練習で磨かれた円の動きからの連打を浴びたのだ。開始早々視界から消えたかと思ったらサイドから連打を浴びて、再度視界から消えたと思ったら今度は逆サイドからの連打。見事に尽きる動きで法政大学の渡辺監督や選手達でさえ歓声を上げるほどだった。

もう一つは関東大学トーナメントでインターハイ準優勝から東洋大へ入部した坂口選手の試合での動き。
対戦相手は1回戦をKOで勝ち上がって来た青山大学のハードパンチャー。
坂口選手はラウンド開始から相手の周りをグルグルと回りながらサイドステップからの攻撃を連発。ニヤニヤと笑みを浮かべながら楽しんで攻めている様子と、出血してボロボロになって行く相手選手の対照的な姿が残酷な絵図となりとても印象に残った。

法政大学の南選手も東洋大学の坂口選手も同じ広島山陽高校ボクシング部出身。広島山陽高校監督の指導にこの独特な技の原点が有るのだろう。

プロでも円の動きで一目おける選手がいる。
ミニマムの高山勝成選手、フライの八重樫選手、世界を取った時の李レツリ、昔ヨネクラジムの神藤太志選手もそうだった。

ただ、円の動きはスタミナの消費が半端じゃない。いかに省エネで要所要所を効果的に使いこなすかが問題だ。
ラウンド開始から30秒以内でダウンが取れるように、「先手」を円の動きから連発する動きを考えてみた。

ここでは「左先手」、「右先手」と呼ばせてもらう。
・「左先手」とは左サイドステップから右ストレートワンツーと打つ。左サイドステップした自分の左足は相手の右足の真横に行く。左サイドステップは大きく速く。左サイドステップと最初の右ストレートをワンツーのタイミングで打つ。右ストレートワンツーを上下に使い分けるのも効果的。
・「右先手」とは右ステップから右ストレートワンツーと打つ。右ステップした自分の右足は相手の左足の真横に行く。右ステップは大きく速く。右ステップと最初の右ストレートをワンツーのタイミングで打つ。右ストレートワンツーを上下に使い分けるのも効果的。

多用すべきは「左先手」。相手の右利き腕の外に位置するため、カウンターを受けにくい。「右先手」はカウンターを受けたり相打ちとなりやすいので注意が必要。特に左ガードはしっかりと。

さあ、それではラウンド開始から30秒以内でダウンが取れるように、、「先手」を円の動きから連発する効果的なメニューを作ってみよう。

プレッシャー(踏み込んで両手ブロック)右スリップ右サイドステップ➡左先手(左サイドステップから右ストレートワンツー)➡左サイドステップジャブ2発(回りながら)➡右先手(右ステップから右ストレートワンツー)➡左先手(左サイドステップから右ストレートワンツー)

●上の強力パターンを
・左サイドステップ➡左サイドステップ➡この後行う。
・左サイドステップジャブ2発(回りながら)➡この後行う。
・左フックで回る➡この後行う。

「円の動きから先手連発」をそれぞれ自分のパターンを何通りか作って、試してみよう。